CAD管理担当者の仕事
このページは製品の説明ではありません。ツールを設計者のPCに届ける担当者の仕事について、そしてその仕事がなぜ一度で終わらないのかについて書いています。
この仕事は一度では終わりません
以下に並ぶのは案件ではなく出来事です。どれも予定に入っておらず、それぞれが勝手に訪れ、訪れるたびに同じ手順がやり直されます。順番もありません。先に起きたものから片づけます。
ツールに新しいバージョンが出たとき
誰に届けるかを決め、ファイルをどこかに置き、連絡します。そのあとは待つだけです。入れなかった人のPCでは古いバージョンが動き続け、それは誰の目にも入りません。
新しい設計者が入ったとき
必要なツールを洗い出し、一つずつ入れて設定します。その一覧がどこにも書かれていなければ、前回の導入から思い出すことになります。
誰かが辞めたり別の案件に移ったりしたとき
どのツールをもう使わせてはいけないのか、そのPCに何が残っているのかという問いが生じます。答えがどこにも書かれていなければ、その問いは答えのないまま残ります。
新しい案件や客先の標準が来たとき
同じツールを別の設定で、あるいは別のバージョンで配り直す必要が出ます。しかも今度は、その案件に入っている人だけに。
費用は足し算ではなく掛け算です
上の手順は一つひとつを見れば小さなものです。数を大きくしているのは手順の難しさではなく、それが何回繰り返されるかです。
設計者の人数ツールの数バージョンの数
だから人が増えても仕事は比例ではなくそれより速く増えます。しかも増えた日には気づけません。一つひとつの手順は相変わらず小さいからです。気づくのは、ある日追いつけなくなったときです。
この仕事は三か所で別々に壊れます
それぞれに専用のページがあります。どれも製品からは始まらず、今どうなっているかから始まります。
- AutoCADのツールは今どう配られているか
ツールがPCに届く道筋と、四つのやり方それぞれが止まる場所。
- 誰がどの版のツールを使っているか
ツールが出たあとにバージョンがずれていく仕組みと、そのずれが見えない理由。
- ツールを誰が実行できるか
誰が持っているのか分からなくなる仕組みと、権限を与えることと取り消すことが同じ手間ではない理由。